Donate Coffee Blog

コーヒーについてのブログです。焙煎豆はこちら→https://donatecoffee.stores.jp/

Japan Coffee ExchangeでのQグレーダーコースが熱い。

peraichi.com

  • Japan Coffee Exchange

アジア全域、アメリカ、ヨーロッパにてQグレーダーインストラクターとして活躍する他、SCA(SCAAとSCAEの合併組織) Coffee Skills Program全講座におけるインストラクター資格を持つ日本人唯一のxAST(Authorized SCA Trainer)、さらに日本人初で国際的にも希少なQグレーダーとRグレーダーの同時保有者としても知られるKoju Matsuzawa氏によって2016年に創設。更なる珈琲業界の成熟を目指し、旧来の体制に捉われないアプローチで、カッピング会やQグレーダーコースの開催など精力的に行う。

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熱海にあるコーヒーラボ。ここでQグレーダーコースを受講することができます。何よりも素晴らしいのが以下の4点です。

  1. ・お値段
  2. ・設備
  3. ・日本初インストラクターの松澤先生
  4. ・日本のICPに認定

順にお話していきます。

 

  • お値段

 Qグレーダーコースは3日間の講座と3日間の試験と6日間をフルに使いトレーニングを受けていきます。そんな試験料と講座料が合計で25万円です。高いと思われるかもしれませんが実はこれ、すごく安いんです。講座料そのものも他の所と比べて安いのですが、それだけではなくディフェクトハンドブックなど実費で買わなければならないような品が、受講すると無料でついてくるのです。その他、エプロンやカッピングスプーンなども無料で支給されます。

 またQグレーダーを取得しようと考えるとき受講料だけでなくその他の出費が多くあります。その中でも大きいのが宿泊費。本来なら実費で宿泊する場所を探さねばなりません。ですがこのJCEは施設に泊まれます。宿泊費は無料です。夜中にみんなで練習しあうことも、松澤先生に質問することもできます。

 

  • 設備

 何よりもうれしかったのが、自習室にオルファクトリーに使われるLe Nez Caféが置かれているということです。これ買うと8万円位してしまうのです。講座の際に練習することができるのですが、それだけではもちろん足りません。自習室は24時間開放されているのでいつでもオルファクトリー対策に励むことができます。僕の知っているJCE以外で取得した方は、授業で嗅いだきりで試験に臨まねばならなかったためすごく苦労したと言っていました。

 ディフェクトのサンプルもおいてあります。ディフェクトハンドブックは非常に役に立つのですが実際に目にするのとしないのでは大きな差があります。これもいつでも見ることができたのですごく役に立ちました。

 試験には関係ないかもしれませんが、温泉あります(笑)。最高です。

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  • 日本初インストラクターの松澤先生

 最も利点だと思われるのが松澤先生の授業が受けられるという点です。僕たち受講生を合格させようという気概がすさまじいです。

 基本的に講座は18時に終了となり残りは自由な時間となるのですが、こちらの要望に応じてもう一度練習させてくださいました。センサリースキル、マッチングペア、カッピングをもう一度させていただいた思い出です。前日から宿泊した夜も、最終日の夜もカッピングをした思い出があります。

 また試験の後にどういったミスをして落としてしまったのかを丁寧に教えてくれました。カッピングの際にディフェクトを検知できなかった人には、もう一度そのディフェクトを用意してくださっていました。Qグレーダーの合格者を輩出するためではなくて、カッピング能力のある人間を輩出しようとしていことを強く感じました。

 また新年会などでカッピングする機会を多く作ろうとしてくださっていることが本当にありがたい限りです。

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  • 日本のICPに認定

 まずICPとはなにか。JCEのサイトにはこう書かれています。

CQI(Coffee Quality Institute)が、世界各地において包括的にコーヒーの評価から売買支援まで行われる仕組みの普及促進協力契約を結んだ各国の協力機関。コーヒーの評価においては、依頼されたコーヒー生豆に対してICPが3名のQグレーダーを選び、当該生豆サンプルの評価を委嘱しその結果に基づき、「Q認定証」や「テクニカルレポート」を発行する。各生産国には多数存在するが日本での認定は史上初めて。

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 またICPに認定されたことによってこう書かれています。

 貴方の買付けた(または買付検討豆の客観評価としても)生豆にスコアと認証を付加する事によって、より高い商品価値を生み出します。生産地/生産者に対して、より具体的な品質向上アドバイスや対話が可能になります。国内でのカッピングにより、スピーディな連携による生豆評価が可能です。Qグレーダー保有者には実際のコーヒー豆評価依頼の可能性が高まり、認定資格本来の役割に近づきます。

Japan Coffee Exchange Atami Lab

  いままでの日本のQグレーダーはICPがなかったために形骸化しつつありました。しかしICPが認定されたことによって、Qグレーダーの意味がやっと出てきたとおもわれます。それはそのはずサンプルを送られるのはCQIかICPのどちらかであり、またサンプルをQグレーダーに配付するのはICPの仕事でもあるためです。

 農園とダイレクトトレードをしようと考えているロースターも数多くみられてきています。今一度Qグレーダーの価値が変わってきているのかもしれません。